千葉・伊戸の「シャークシティ」といえばシャークダイビングが有名ですが、実はもう一つ、知る人ぞ知る被写体があります。
それが安全停止中に現れるウミウ・カワウ。
こんなに簡単に水中を泳ぐ海鳥に出会える場所は、国内では伊戸だけと言っても良いでしょう。
水中で自由に泳ぎ回る姿は非常にユニークで、あなたもその姿の虜になること間違いなしです。
本記事では、実際の撮影体験をもとに
- 出会えるタイミング
- 撮影成功率を上げるコツ
- 推奨カメラ設定
- 必要なダイビングスキル
を詳しく解説します。

ポイント情報
基本情報
- ショップ:伊戸ダイビングサービスBOMMIE(千葉県館山市伊戸)
- ポイント:シャークシティ
- エントリー:ボート
- 海鵜に出会える水深:安全停止 −5m前後
- 流れ:あり
- 撮影難易度:★★★★☆
ベストシーズン
2月〜3月
この時期は越冬のため南下してきた海鵜たちが、繁殖前の体力づくりとして積極的に水中に潜り捕食行動を繰り返します。
伊戸では、シャークシティでドチザメに与えている餌を求めて潜ってくるため、水中での遭遇率が高まります。
ウミウ・カワウが現れるタイミング
撮影チャンスは意外にもダイブ終盤
- 水底でシャークダイビングを約30分楽しむ
- 安全停止へ移動
- 停止中に海鳥が出現
筆者のダイブでは3ダイブ中2回潜ってきてくれました。
つまり、
狙って潜る被写体ではなく、
「安全停止のボーナス」
という位置づけになります。

水中のウミウ・カワウの行動
ここが重要。
× 撮りづらい瞬間
- 水面から一直線に潜降してくる時は海鵜の動きが速すぎるかつ、いつ潜ってくるかわからないためこちらも準備ができていません。
また、水の抵抗を少なくするために細く小さくなっているので写真としては単調です。
◯ シャッターチャンス
- 餌を探して横移動する瞬間は、潜ってくる時と比べるとゆっくりと泳ぐので、被写体の動きにカメラを合わせることができます。キョロキョロと餌を探し回る姿はとても可愛いです。

撮影設定
ストロボ
安全停止は水深が浅いので明るいですが、光の向き(順光・逆光)を気にする余裕はないので、ストロボはあったほうが良いです。

推奨設定
- シャッタースピード:1/250以上(かなりブレるため可能ならさらに高速)
- 理由:魚よりも以下理由により、条件が厳しいため
- 鵜の高速遊泳
- カメラ側も追尾している
よくある失敗
メインの−20m設定のまま安全停止へ行くと
→ 露出オーバーになりやすい
浅場用に設定変更しておきましょう。
撮影難易度が高い理由
①見るのは簡単、撮るのは難しい
ロープにつかまっていれば高確率で遭遇します。
しかし、
- 他ダイバーがフレームイン
- 流れがあるとロープを離せない
という問題が発生します。

② ロープを離れる場合の条件
次のスキルが必要となるため、そもそも安全停止中にロープを離した状態での撮影をガイドに許してもらえるかが重要となります。
- −5mでドライスーツ装着時での中性浮力維持
- 流れがある中での位置コントロール
ドライスーツの経験が浅いうちは、ロープを掴みながらでも片手で扱えるアクションカメラ等で撮影することをおすすめします。
③ チャンス時間が短い
安全停止はわずか3〜5分。
しかも、
- ウミウ・カワウは常時水中にいるわけではない
- ダイバー密度が高い

撮影成功率を上げる実践アドバイス
安全面(ダイブ前)
- 「鵜を撮りたい」ことを事前にガイドに伝える
→ 安全停止中にロープを離して撮影ができるか、スキルを見て判断してくれると思います
安全面(ダイブ中)
- 流れがあるため、撮影に夢中で皆と離れる危険
→ 常にロープの近くにいるように注意する
ダイブ計画
→ 3ダイブ推奨
理由:
- ダイバー数が減り撮影チャンス・スペースが増える
- 成功確率が上がる
その他
アクアラインを利用する場合、海ほたる付近で渋滞しやすく、予定よりも帰りが1時間以上遅れることも珍しくありません。
帰り着くまでがダイビングトリップです。余裕を持って行動することをおすすめします。
この被写体が向いているダイバー
✔ 水中写真経験者
✔ ドライスーツの扱いに慣れている人
✔ 安全停止ロープなしでも中性浮力を維持できる人
初心者でも遭遇は可能ですが、写真として成立させる難易度は高めです。
まとめ|安全停止がメインイベントになる瞬間
伊戸のシャークシティでは、多くのダイバーがサメをメインとして潜ります。
しかし、安全停止中に現れるウミウ・カワウは、「水中バードウォッチング」として知る人ぞ知る被写体となっています。
「水中を泳ぐ海鳥」を撮影できる場所は、日本でも極めて限られています。
シャークダイブの締めくくりに、最高の安全停止時間を過ごしましょう。

Location: Ido, Chiba, Japan
Subject: Japanese Cormorants
Photography: Blue Current Studio
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