はじめに|日本屈指のギンガメアジ撮影ポイント
沖縄でギンガメアジの群れを撮影すると聞けば、多くのダイバーが最初に思い浮かべるのが粟国島・筆ん崎でしょう。
毎年5〜7月になると、巨大なギンガメアジの群れを求めて全国からダイバーが集まります。
その迫力あるトルネードは、一度は撮影してみたい憧れのシーンです。
この記事では、私が実際に撮影した経験をもとに、筆ん崎でギンガメアジを撮るために知っておきたいポイントを紹介します。(※粟国島滞在ではなく、那覇日帰り遠征の記事です。)

ポイント情報
Dive Site Information
- エリア:粟国島・筆ん崎
- ベストシーズン:5〜7月
- ダイビングスタイル:ボート・ドリフト
- 泊港から:約1時間40分〜2時間(那覇発)
- 流れ:あり(強さはタイミングによって変化)
- ダイブタイム:約30〜45分
ここではギンガメアジが最大の目的になりますが、周囲には大型回遊魚も多く、沖縄屈指の大物ポイントとして知られています。

那覇発・遠征ダイブの流れ
One-Day Trip from Naha
那覇発の遠征船では朝が非常に早いです。
- 4:30頃 ホテルピックアップ
- 5:00頃 那覇・泊港出港
- 7:00頃 1ダイブ目
- 9:00頃 2ダイブ目
- 11:00頃 3ダイブ目
- 14:00~15:00頃 那覇港帰港
水面休憩は船上で行い、基本的に3ダイブ潜ります。
島のダイビングショップと潜るタイミングが被らないよう、那覇遠征船は時間を調整しています。
他の船のスケジュールにも影響してしまいますので、エントリー・エキジットはスムーズに行う必要があります。
筆ん崎ダイビングの特徴
What Makes Fudenzaki So Challenging
筆ん崎では、「流されるドリフト」というよりもギンガメアジを探して泳ぐダイビングになります。
エントリー後はポイント全体を広く探しながら群れを探します。
そのため、
- 泳ぐ距離が長い
- フリー潜降を素早く行う
- 流れに逆らって泳ぐ場面もある
という特徴があります。
強い流れに入ることもありますが、それは群れを探している途中であることが多く、ギンガメアジを見つけた後は比較的撮影しやすい流れであることがほとんどでした。
もし激流の中に群れがいた場合は、ギンガメアジも必死に泳いでいるため、まとまった群れというよりは流れに向かって泳ぐ姿を見ることが多くなります。トルネードも潮が緩んだタイミングでないと始まりません。

必要なスキル
Required Skills
筆ん崎では、
- ドリフトダイビング経験
- 素早いフリー潜降
- 泳ぎ続ける泳力
- 強い流れでも慌てない
- 十分な体力
が求められます。
群れが移動すると、それに合わせてダイバーも泳ぎます。
さらに、那覇遠征船はエキジットポイントが指定されており、ギンガメアジを撮影した場所から距離がある場合は、最後に長い距離を泳ぐことも珍しくありません。
ちなみに、粟国島の現地ショップを利用する場合はエキジット時に泳ぐ必要はないので、とても快適だと思います。
出会える生物
Marine Life
ギンガメアジ以外にも魅力は豊富です。
- ギンガメアジ
- ロウニンアジ
- バラクーダ
- ナポレオンフィッシュ
- バッファローフィッシュ
- イソマグロ
- グレイリーフシャーク
- ハンマーヘッドシャーク
- キンギョハナダイ
- アカモンガラ
撮影したい被写体があちこちに現れるとても贅沢なポイントです。

アカモンガラの群れの中をゆっくりと泳ぐグレイリーフシャーク

筆ん崎のあちこちで見ることができるハナダイの群れ
撮りたい一枚
Must-Capture Shots
筆ん崎でぜひ狙いたいのは、
- ギンガメトルネード
- ギンガメアジ × ロウニンアジ
- ギンガメアジ × ナポレオン
- ギンガメアジ × バッファローフィッシュ
です。
特にロウニンアジが群れへ突っ込む瞬間は圧巻です。
群れ全体が一斉にはじけて、水中には「バシャーッ」という音が響きます。
静止画はもちろんですが、この瞬間はぜひ動画でも残してほしいシーンです。


撮影テクニック
Photography Tips
透明度が高く、水深も比較的浅いため、ワイド撮影には理想的な環境です。
おすすめは超広角レンズで、群れが近づいた瞬間でも画角に収まりやすくなります。
ストロボはギンガメアジの銀色を美しく表現できますが、反射が非常に強いため発光量は注意が必要です。
シャッタースピードは、1/200,1/250で設定していました。(はじける瞬間はこれでもブレます。)
ギンガメアジには中層で群れと一定の距離を保ちながら並走しましょう。
難易度とリスク
Difficulty & Risks
筆ん崎で最も大変なのは、
「泳ぐこと」です。
ギンガメアジの群れが見つかるまでポイント全体を泳ぎ回るため、泳力に不安がある場合は苦労する可能性があります。
透明度も高く水深も浅めなので、ガイドを見失ったり、減圧症リスクは比較的低いと思います。
アドバイス
Practical Advice
筆ん崎は、いわゆる「殿様ダイブ」ではありません。
那覇発の遠征船は複数ショップの乗り合いとなることが多く、船内は満員になることもしばしばです。
早朝出発、長時間の移動、ハードなダイビング、揺れる船上での休憩。
一日を通して体力勝負になります。
エア消費が早い方は、可能であれば12Lタンクを事前にリクエストすると安心です。
フィンについては、バラクーダの使用者が多く見られましたが、スーパーミューでもついて行っているダイバーもいました。その方は小柄な女性の方でしたが、エア消費は男性ゲストと同じくらいだったのでかなり頑張っていたのかもしれません。

まとめ
粟国島・筆ん崎は、日本でも屈指のギンガメアジ撮影ポイントです。
SNSで見る迫力のあるギンガメアジの群れは、誰もが撮影したくなることと思います。
その一方で、誰でも簡単に撮影できるポイントではありません。
十分なスキルと体力を身につけて挑戦するからこそ、最高の景色を見ることができます。
もしあなたが「いつかギンガメアジを撮りたい」と思っているなら、ドリフトダイビングの経験と最低限の体力をつけてチャレンジしてみてください。
