石垣島でマンタ撮影といえば川平石崎が有名ですが、本気のマンタ撮影ポイントとしてダイビング上級者達に知られているのが「ヨナラ水道」です。
ヨナラ水道では、流れの中でホバリングするマンタを間近で撮影でき、運が良ければ白い砂地にマンタが舞うシーンや、複数個体が求愛に舞う圧巻のシーンに出会えます。
しかしその反面、流れが速く難易度も高いため、事前知識が撮影成功率を大きく左右します。
この記事では、実際の撮影経験と写真データをもとに、ヨナラ水道マンタ撮影のポイントを詳しく解説します。

ヨナラ水道マンタとは?|ポイント基本情報
■ ベストシーズン
ヨナラ水道でマンタ遭遇率が高いのは以下の時期です。
- 12月末~3月下旬
- 通称「ヨナラウィーク」
この時期は水面近くでマンタが捕食行動を行い、水面マンタが見られることもあります。
ただし、水面マンタをメインで狙いたい場合はヨナラ水道ではなく、黒島周辺になると思いますので専門のツアーに申し込むことをおすすめします。
■ エントリー方法
ヨナラ水道はボートダイビング限定です。
流れが非常に速いため、基本的にはドリフトダイビングとなります。
■ 潮の流れについて(重要)
ヨナラ最大の特徴は、
👉 流れが速いこと
タイミングによっては激流レベルになります。
- フィンキック必須
- 流れに逆らう泳力が必要
- 日によって難易度が変わる
レベルが十分ではないと判断された場合は、ガイドがつきっきりで根につかまりながらその場から動かずに観察しているケースも見られました。
「上級者限定」というより、ガイド指示を守れるかどうかが重要です。

■ 水深(クリーニングステーション)
マンタが集まるクリーニングの根は、
- 水深:約20〜25m前後(ダイブコンピュータ計測)
やや深めのため、エア管理とNDL管理が重要になります。
ヨナラ水道で撮影成功率を上げるコツ
ヨナラは「運」もありますが、ポジション取りが非常に重要となります。
① クリーニングステーションの位置を理解する
マンタはランダムに泳いでいるわけではありません。
✔ 決まった根
✔ 決まった進入ルート
を通ることが多く、ガイドが指定した場所には意味があります。
勝手に動かないことが最大の近道です。
② 着底位置が重要(根の横 or 砂地)
基本の待機位置は次の2パターンです。
- 根の横で待機(※根の上はNG)
- 砂地に着底
ただしヨナラでは、
👉 体勢維持がかなり難しい
これは、私もかなり苦戦しました。
カメラを両手で持つので下半身で体を固定しようとするのですが、撮影のために上半身を起こした途端に流れに持っていかれます。
流れに流されないよう、
- 岩をしっかりホールド
- 砂を巻き上げない
- 姿勢を低く保つ
ことが重要になります。
③ 泡をできるだけ出さない
これは非常に重要なポイントです。
- 写真のクオリティ低下
- マンタの進路変更
につながります。
呼吸を落ち着かせ、シャッターチャンスでは特に泡量を意識しましょう。
④ マンタを追わない
マンタ撮影で最もNGなのが追いかける行為です。
ヨナラのマンタは驚くほど人を気にしません。
ガイド指示に従い待っていると、ほぼ確実に目の前を通過します。
ヨナラ水道マンタ撮影のおすすめ設定
■ レンズは広角必須
マンタは想像以上に人を気にせず近づいてきます。
手が届きそうなくらい近づいてきたときに全身をフレームに収めるためには、
- ワイドレンズ
- フィッシュアイ
- TGシリーズならワイドコンバージョン
がほぼ必須です。

■ ストロボ設定の注意点
マンタ撮影ではストロボが非常に重要です。
理由は、
👉 マンタの白い腹側は自然光だけだと影となり暗くなってしまうため。
ただし注意点があります。
- 白飛びしやすい
- 光量は弱めスタート推奨
- 距離に応じて調整
強すぎるとマンタの腹が白飛びしてしまい失敗写真になります。
撮影前に知っておきたいダイビングスキル
ヨナラ水道では以下のスキルがあると安心です。
- フリー潜行
- 中性浮力
- 流れに逆らって泳げる泳力
上記スキルが最低限レベルでできるかどうか、一本目に別のポイントでチェックダイブがあると思います。
根につかまりながら観察するスタイルでも十分マンタを観察できますが、自由にポジション移動したい場合は、ある程度のスキルがあると撮影自由度が大きく変わります。
よくあるトラブル事例
■ 激流でポジション維持できない
→ 無理に移動せず、その場で姿勢を低く。
■ 視界不良
冬場はプランクトン増加により透明度が落ちることがあります。
広角+近距離撮影へ切り替えるのがコツです。
■ ノーマンタ
自然相手なので遭遇率100%ではありません。
ただしヨナラは遭遇率自体は非常に高いポイントです。
マンタ撮影で意外と難しいポイント
マンタの翼は想像以上に「ひらひら」と動きます。
その場ではかっこよく見えているマンタも、撮った写真を後から見返すと「ザ・マンタ感」がないことが多く、 マンタ自体のフォルムをかっこよく撮影するのは意外と難しいです。
特にTGシリーズなど単写中心のカメラでは、
- 進行方向を予測
- 翼の形をイメージ
して撮ることが重要です。
連写可能機なら連写がおすすめです。
連写スピードが速すぎるとストロボが発光せず、かっこよくマンタが撮れていても暗い写真になってしまうので注意が必要です。
参考例として、実際の連写写真を掲載します。






まとめ|ヨナラ水道マンタ撮影は「待つ撮影」
ヨナラ水道のマンタ撮影は、
追う撮影ではなく、待つ撮影です。
- ガイドの指示を守る
- ポジションを理解する
- 泡と姿勢を意識する
この3つだけで、撮影成功率は大きく変わります。
以上、万全の備えでヨナラマンタ撮影に臨んで「砂地マンタ」に出会えるか「求愛マンタ」に出会えるかは、あなたの日頃の行い次第です。

Location: Ishigaki Island, Japan
Subject: Manta Ray
Photography: Blue Current Studio
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