阿嘉島で出会うケラマジカとオカヤドカリ~Wildlife Photography Guide to Aka Island’s Maehama Beach~


はじめに|海から上がっても阿嘉島の一日は終わらない

ダイビングが終わると、通常のトリップでは宿へ戻り、その日撮影した写真を確認しながら夕食までゆっくり過ごします。

しかし阿嘉島では、アフターダイブこそがもう一つの撮影タイムでした。

集落から歩いてすぐの前浜では、ケラマジカやオカヤドカリなど、この島ならではの生きものたちが姿を見せます。

私も滞在中は毎日、アフターダイブにカメラを持って前浜へ向かい、日が沈むまで彼らを撮影していました。

海だけではない、阿嘉島の魅力をご紹介します。


エリア情報|前浜ビーチ

前浜は阿嘉島の集落の目の前に位置するビーチです。海水浴やシュノーケルでも人気です。

ほとんどの宿から徒歩1~2分でアクセスでき、散歩にも人気のスポットとなっています。

前浜にはテーブルやベンチも設置されており、読書をしたり、お弁当を食べたり、ビールを飲んだり、穏やかな海を眺めながら皆さん思い思いの時間を過ごしていました。

海岸沿いにはアダンやモンパの木が自生しており、透き通る青い海との組合せが南国らしい景色を演出してくれます。

島全体を包むゆったりとした空気の中で、阿嘉島ならではの穏やかな時間を感じられる場所です。


ケラマジカとの出会い

阿嘉島を代表する陸上の生きものといえば、ケラマジカです。

国の天然記念物にも指定されており、その愛らしい姿は阿嘉島のシンボルともいえます。

「海を泳ぐシカ」として紹介されることも多く、泳ぐ姿を楽しみにしていましたが、今回は残念ながら見ることはできませんでした。

それでも集落ではごく自然に道を歩いていたり、前浜では木陰で休んだり草を食べたりする姿を何度も観察できました。

観光用に飼育されているわけではなく、島の日常の風景として溶け込んでいることが、この島ならではの魅力です。


アダンの実がつなぐ島の生態系

沖縄ではおなじみの植物、アダン

パイナップルにも似た大きな実を付ける姿は、南国らしい景色を演出しています。

印象的だったのは、ケラマジカが後ろ足で立ち上がりながら、熟したアダンの実を器用に落として食べていたことです。

そして食べ残された実には、今度はオカヤドカリたちが集まってきます。

一つの実が、島のさまざまな生き物をつないでいく様子を目の前で見ることができました。


オカヤドカリを撮影する

阿嘉島ではオカヤドカリにも出会えます。

オカヤドカリは琉球列島や小笠原諸島などに生息し、日本では国の天然記念物に指定されています。

そのため、捕獲や持ち帰りは禁止されています。

意外だったのは、生息場所です。

白い砂浜を歩いているイメージがありましたが、実際には

  • 木陰
  • 流木の裏
  • 落ち葉の周辺

などで多く見かけました。


撮りたい一枚|阿嘉島らしい風景を切り取る

ケラマジカは展望台へ向かう山道でも見かけますが、せっかくなら阿嘉島らしい景色と一緒に撮影したいところです。

おすすめは、

  • ケラマジカ × 海
  • ケラマジカ × 阿嘉大橋
  • ケラマジカ × カラス

特にケラマジカとカラスの組み合わせは、島のお土産Tシャツのデザインにも使われるほど親しまれている光景です。

島ならではの日常を切り取る一枚としておすすめします。


オカヤドカリ撮影のコツ

オカヤドカリは足音や人の気配にとても敏感です。

近づくと、すぐに殻へ隠れてしまいます。

一眼レフやミラーレスなら焦点距離100mm以上のレンズがあると、距離を保ちながら自然な姿を撮影できると思います。

スマートフォン使用の場合はズームすれば十分撮影可能です。

もし殻へ隠れてしまっても慌てる必要はありません。

少し離れて静かに待っていると恐る恐る目を出し、周囲を確認してからゆっくりと殻から出てきて、再び歩き始めます。この一連の動作がとてもかわいかったです。


まとめ|海だけでは終わらない阿嘉島

滞在中、私はダイビングが終わると、毎日前浜へ向かいました。

この瞬間にもケラマジカが海を泳いでいるかもしれないと思うと、決定的な瞬間をのがさぬよう大急ぎでハウジングからカメラを取り出し、カメラのレンズを換えて宿をでました。

16時から撮影を始めて宿の夕食の時間まで、気づけばビーチには私しかいませんでした(笑)

人がいなくなったビーチでは遠くの波打ち際で、4匹の小鹿たちがじゃれ合う姿も見えました。

ダイビングだけでも十分魅力的な阿嘉島ですが、海から上がったあとにも、この島には心を動かす景色が待っています。

水中の素晴らしい景色と、阿嘉島に住む生き物たち。

私にとって阿嘉島は何度でも訪れたくなる場所になりました。


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